今月は、「認知症と生活予防」をテーマに当クリニック院長 尾﨑が担当しました。参加者から意見や感想を引き出しながら、ホワイトボードをフルに活用して進める参加型の勉強会で、スタッフによる寸劇もあり、認知症について大いに理解を深めることができました。
まず認知症の「症状」について問いかけがあり、身近な例などから、抑うつ、不安、怒りっぽいなどの「感情の障害」、名前・日付を忘れる、食事を摂ったのか忘れてしまうなど「記憶の障害(中核症状)」、出来ていたことが出来なくなる、暴力、幻視、盗みなどの「行動の障害」があげられました。これらを踏まえて、単なる物忘れとの違いが明確にされ、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4タイプが説明されました。
それでは、認知症のケアにとって何が大切でしょうか。「ユマニチュード(人間らしさを大切にする)」という「技法」が紹介され、スタッフによる寸劇で、その特徴である「見つめる」「話しかける」「触れる」「立つ」の4点が示されました。また認知症に対する薬物療法の有効性などについて質問があり、ともに考えました。
認知症の予防については、日ごろからの規則正しい生活、人との会話、笑うことに加えて、定期的に運動することが出されました。それらが、認知症の発症を予防し、また進行を緩やかにするうえで大切です。私たちの生活にも取り入れていきたいですね。
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