「うつ病って何だろう」6月の勉強会報告

 「うつ病って何だろう?」をテーマに、当クリニック看護師 高田が担当しました。

 

うつ病は、日本人の100人に8人と言われるほど、だれもがなりうる病気です。神経伝達物質がうまく伝達できないため、脳内の活動が不活発になってしまい、①頑張りたくても頑張れない状態になり、②やる気が出なくなって行動が低下し、③自分はダメだという認知になるといった悪循環が、うつ病の悪化につながると指摘されました。

 

 うつの「急性期」には、まずは十分な休息と確実な服薬を、「継続期」には、生活リズムを取り戻す、無理なく活動を増やすこと。また「維持期」は、認知行動療法などで思考パターンを見直すことが大切です。

 

ただ、うつは再発しやすい病気です。治療にあたっては、それぞれの段階に応じて主治医と相談しながら、服薬やデイケアへの参加などリハビリを進めていくことが強調されました。

 

 デイケアのメンバーさんからは、「梅雨の天気で体調も悪くなるけど、デイケアに参加するために外出して生活リズムを整えている」など、それぞれの体験も話していただきました。

 

 うつ病を理解し、自分の状態を知り、今できることを見つめる大切さを考える機会になりました。

 

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