今月の勉強会は、「発達障害」をテーマに、高田医師が担当しました。
「発達障害」とは、生まれ持った発達上の個性(特性)があることで、日常生活に困難をきたしている状態のことです。
ひとことで「発達障害」と言っても、「自閉症」、「アスペルガー」、「ADHD(注意欠如・多動症)」、「学習障害」などがあります。
脳の発達に問題はなくても、物事へのこだわりが強い、感情をコントロールすることが困難、人の感情を読み取ることが苦手、冗談が通じない、物事に集中できない、同じミスを繰り返してしまう、特定なものへの執着や決まった行動など、その症状は重いものから軽いものまで様々です。
周囲の対応によっては、うつや不眠・興奮・こだわりなどの症状の悪循環を招くこともあります。しかし、適正な対応やかかわり、環境があれば、個人の特性が生かされ、希望を持って生活することもできます。
勉強会を通して、自分自身が生きやすくなるために自分の特性を理解すること、周りにそのことを伝えていくこと、見守る周りの人の対応で状況を改善していけることが分かりました。
このほか、勉強会では治療としての薬、相談機関の利用、当事者への合理的配慮や障害者雇用促進法・差別解消法も紹介され、さまざまな視点から物事を考える機会が得られました。
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